Amazon reviews of The Lion, the Witch and the Wardrobe

Here are the Amazon Japan reviews of “The Lion, the Witch and the Wardrobe”, with their reasons for their choice. Which one do you think is the best? Make a note of the number of the review and tell me in class next week, June 3rd.

  1. 星5つの意見
    素晴らしい作品です。私自身まだ一作目しか読んでいませんが、訳者が後書きで述べている通り、ナルニアの魅力に引き込まれ、まるでそれを経験したかのような印象を受けました。本当に素晴らしい。
    それはまず、作者の素晴らしい描写に理由があるのではないでしょうか。ナルニアという世界観、空想上の生き物、人間観、欲望、戦い・・・その全てが本を読んでいても映像で見ているかのような生き生きとした躍動感がありました。児童文学において、子どもを楽しませ、飽きさせる事がないようにしない事が第一条件だとすれば、本作品は十分すぎるくらいその条件を充たしているように思えます。
    そして、本作品が名作と言われる所以は、作品にこめられた作者の伝えたかった事が、隠れてはいるけれども明確に伝わってくる点にあるような気がします。それがファンタジーという形式とうまく調和した作品と言えるでしょう。四人の人間観、英雄をライオンにした意味とそれ自体の意義、魔女の存在、ビーバー夫婦、タンスの存在、善と悪・・・など挙げ出したらきりがない程です。
    それらの意味は本書を読んでそれぞれが、それぞれに違った意味を受け取る事が出来ると思います。決まった形の答えがあるのではなく、個人に考えさせる、また問いをなげかける形で、本作品は作者によって命を与えられているのだと思います。ですから、子どもだけでなく、大人が読んでも色んな意味でおもしろい作品ではないでしょうか。年代ごとに違った楽しみ方がある、それが児童文学の傑作と言われている作品の素晴らしさだと、私は思っています。
    本当に素晴らしい作品です。子どもの頃に読んでおきたかった・・・。・このレビューを選んだ理由
    このレビューは他のレビューよりも具体的に物語の良さが伝わってきた。宗教を絡めてレビューを書いている人もいたが、そのようなレビューは難しく少し分かりづらかった。難しいレビューだと、そのレビュー自体も読む気がなくなってしまう。このレビューは、簡潔で分かりやすく、どのような点を誉めているのかがとてもよく+伝わってきた。
  2. The review that I selected
    今話題の映画『ナルニア国物語第一章 ライオンと魔女』の原書です。…時は第二次世界大戦の時代。ペベンシー家の四人の子供達、ピーター、スーザン、エドモンド、ルーシーが、ロンドンから田舎に暮らす老いた教授の家に疎開して来る。ある日、四人は家の中でかくれんぼをする。その際、末っ子のルーシーが古びた衣装箪笥の中に入る。箪笥の向こうに広がるは、不思議な別世界ナルニア。…物語はこのように幕を開けます。読み終えた感想ですが、「この作品には二つの顔がある」と思いました。『ライオンと魔女』は、「子供向けのおとぎ話」という路線の作品であり、ストーリーはあくまで単純明快、重厚な雰囲気や入り組んだ人物・勢力の相関図、細かな心理描写はありません。主役が子供達であり、且つ喋る動物達が沢山登場するため、作品全体の雰囲気は実に可愛らしくなっています。かくなる「児童文学」「おとぎ話」としての側面が、『ライオンと魔女』の一つの顔であります。もう一つの顔は、私の好きな聖書や宗教画を彷彿とさせる「宗教文学」的な側面です。原作者のC.S. ルイスは神学者、『ライオンと魔女』にもキリスト教的要素がちりばめられています。…この作品をおとぎ話として、冒険ものとして気楽に読むもよし。「威厳溢れるライオン・アスランの存在意義」「アスランの死と復活の意味」などに注目し、作品のキリスト教的背景を探りながら読むのも一興です。このように色々な楽しみ方を許容するという点で、『ライオンと魔女』は優れています。『ライオンと魔女』は子供も大人も、キリスト教に興味がある人もない人も楽しめると思います。(複雑なストーリーを好む人、所謂「子供向け」要素を受け付けられない人、現実味を帯びた要素のみを求める人には、向かないかもしれませんが。) 私は『ライオンと魔女』を読んで童心に返り、心を洗われました。一人でも多くの人にこの作品を読んで欲しいです。The reason I selected this review
    私がこの批評を選んだ理由は、私が気付かなかった読み方を教えてくれたからです。これまで、私はこの本を冒険ものとして気楽に読んでいました。しかし、これからは、もう一つの顔の宗教文学的な側面を探しながら読んでいこうと思いました。また、タンスの奥は別の世界という設定に童心に返り、楽しみながら読んでいる私にとって共感できるところがあったので選びました。
  3. enchanted
    I was around 10 when I did encounter this book which was highly recommended by a librarian at the local library. The Narnia series, including this book were full of excitement, amazement and joys enough to make a girl, fantasy-novel lover, make sleepless every night. It was a kind of shock when I at last had a chance to see “Turkish delight” and tasted it 15 years after. Even after I’ve grown up, I still sometimes go to the library and visit children’s books corner to find this book, though this book is really worth reading for grown-ups, too. Some people might say you should start reading Narnia series by chronological order, but I personally recommend choosing this book first to read, for the Pevensie, very important characters of the series don’t show up in the Book1, “Magician’s Nephew”. I think I was so lucky to have read this book when I was a child. 

    この本がどれだけ面白かったかがよく伝わってきます。本の中に出てきた“Turkish delight”のことを覚えていて食べてみたり、大人になっても“また読みたい”と思うくらい、この人に影響を与えた事を感じました。10歳でも読めると書いてあるし、初めて英語で本を読もうとしている人にとっても役立ちそうで、一回読んでみたいと思えるレビューだったので選びました。

  4. By アンビシア・マグニフィス (東京都)今話題の映画『ナルニア国物語第一章 ライオンと魔女』の原書です。…時は第二次世界大戦の時代。ペベンシー家の四人の子供達、ピーター、スーザン、エドモンド、ルーシーが、ロンドンから田舎に暮らす老いた教授の家に疎開して来る。ある日、四人は家の中でかくれんぼをする。その際、末っ子のルーシーが古びた衣装箪笥の中に入る。箪笥の向こうに広がるは、不思議な別世界ナルニア。…物語はこのように幕を開けます。読み終えた感想ですが、「この作品には二つの顔がある」と思いました。『ライオンと魔女』は、「子供向けのおとぎ話」という路線の作品であり、ストーリーはあくまで単純明快、重厚な雰囲気や入り組んだ人物・勢力の相関図、細かな心理描写はありません。主役が子供達であり、且つ喋る動物達が沢山登場するため、作品全体の雰囲気は実に可愛らしくなっています。かくなる「児童文学」「おとぎ話」としての側面が、『ライオンと魔女』の一つの顔であります。もう一つの顔は、私の好きな聖書や宗教画を彷彿とさせる「宗教文学」的な側面です。原作者のC.S. ルイスは神学者、『ライオンと魔女』にもキリスト教的要素がちりばめられています。…この作品をおとぎ話として、冒険ものとして気楽に読むもよし。「威厳溢れるライオン・アスランの存在意義」「アスランの死と復活の意味」などに注目し、作品のキリスト教的背景を探りながら読むのも一興です。このように色々な楽しみ方を許容するという点で、『ライオンと魔女』は優れています。『ライオンと魔女』は子供も大人も、キリスト教に興味がある人もない人も楽しめると思います。(複雑なストーリーを好む人、所謂「子供向け」要素を受け付けられない人、現実味を帯びた要素のみを求める人には、向かないかもしれませんが。) 私は『ライオンと魔女』を読んで童心に返り、心を洗われました。一人でも多くの人にこの作品を読んで欲しいです。・このカスタマー・レビューを選んだ理由私はこのレビューを選んだ理由は2つある。まず、このレビューでは物語を詳しく分析しており、様々な視点からの読み方を紹介するなど、これからこの物語を読もうとしている人にとっては本を読むにあたって、内容を理解しやすくなるのではないかと思ったからだ。第二に、C.Sルイスが神学者であったためにこの物語に宗教文学的要素が表れていることも書かれているため、理解しにくい文章があったとしても、そのことを理解しておけば楽に読み進むことができると思ったからである。これらの理由から、私はこのレビューを選んだ。
  5. By kazu416 (神戸市)ナルニアは小さい頃にも読んだことがありませんでした。映画で話題になったことをきっかけに原書で読んでみようということで買ってみました。教授の屋敷にあるタンスからナルニア国に迷い込んだ4人の少年少女の物語。
    魔女により真っ白な冬の世界にされてしまったナルニア国で、偉大な王であるライオン・アスランをはじめ多くの登場人物(動物?)と出会い、ナルニア国を変えるべく戦っていくファンタジー。 

    映画を見るのもいいけれど、原書で想像力を駆使しながら物語にのめりこんでいくのも面白いです。本を読んだ後に映画を見て、自分の想像との違いを楽しむのも面白いと思います。

    英語は多少難しい単語はあるものの、話の流れから十分想像できるのではないかと思います。

    ー感想ー
    私もこのレビューを書いた人と同じで、映画で見てからこの本を読みました。
    また本を読んでいて難しい単語もありますが、雰囲気でわかるセンテンスが多くて読みやすいです。
    子供向きでストーリーのわかりやすさ、自分の想像との違いを楽しむというところに共感を持ったのでこのレビューにしました。
    そして、これからはもっと本文の英語に注目して読んでいこうと思います。

  6. By coralsheep世界最強のファンタジーはナルニア国物語だと思います。ハリーポッターも好きですが、残念ながらナルニア国には及ばないかと・・・。
    この本は小さな子から大人まで楽しめます。ネバーエンディングストーリーや指輪物語にも共通するのですが、このシリーズは是非ご両親から子供たちにプレゼントしてあげて欲しい本です。この物語を読むことで、人生をいくつも生きていけることを発見できます。現実と非現実。そしてとても想像力の豊かな人間に育つ事請け合いです。
    たとえちょっと道を踏み外しても自らの力で修正できるのだということ、人間が信じあい、助け合うということはどういうことか、そういう情操教育として、どのようなドラマより、どんな言葉より雄弁に語ってくれます。そして子供たちはそれを自分で学んでいけるのです。
    ハウス名作劇場なみの効果あり。
    だまされたと思って読んでみてください。このレビューを読んで私がいいなと思ったのが現実と非現実の話があることで想像力の豊かな人間に育つ。そのような考えは私にはなかったのでなるほどと思いました。
    また道を踏み外しても人間が信じあい助け合うと書かれているこのレビューをみれば本を読みたくなるし悩んでいるひとがいればこの本を進めてあげたいと思えるようなレビューでした。
  7. A great book for adults and children!One of the best things about “The Lion, the Witch, and the Wardrobe” is that it has an inspiring and thought-provoking quality that appeals to children and adults equally. Various undertones of the story keep on dazzling and blossoming in reader’s mind with every page they read, with every time they re-read this book.Through Narnia-world the great battle between good and evil is shown as a part of maturing any child into adulthood, into a worthy person. The characters of Peter, Susan, Edmund and Lucy are complex and flawed, which makes them only more realistic. The allegorical Christian values bring a special meaning to the story, giving it a true fairy-tale flavor.This story is as powerful and moving as it is charming. Giving away the plot of the book is spoiling the pleasure of reading. And this book is definitely worth reading.ナルニア国物語は映画にもなっているしとても有名だけれども、私はこの話を知りませんでした。今はまだ読んでいる途中だけれども、確かに子供だけじゃなく大人も楽しめるストーリーだな、と思いました。洋服ダンスが見たこともなかった別世界へつながっている…考えただけでもわくわくします。登場人物も同じ年ぐらいだろうし、子供ながらに共感するような場面もたくさんあると思います。様々な出来事が起こるなか成長していく主人公たちと一緒に読んでいる子供たちも成長できるのではないかと思います。また、大人も童心にかえって楽しむことができるな、と思いました。
  8. Like the rabbit hole in ALICE IN WONDERLAND, the wardrobe is an unlikely but wonderful doorway to a magical, other world. Through it, the four Pevensie children step into Narnia– land of talking creatures, a wicked and powerful witch, and the good and wondrous lion, Aslan. A battle is about to begin. The white witch, evil incarnate, has enchanted Narnia. As far as her rule extends, it is an unending winter but never Christmas. Peter, Susan, and Lucy soon begin their journey to meet Aslan. But when Edmund, the younger brother, first entered Narnia, he encountered the selfish “Queen” on his own and ate her enchanted turkish delight. He must struggle with his own desires and discover the true nature of the white witch, before he can join the others in the fight to wrest the self-proclaimed queen of her evil powers and restore Narnia and her inhabitants to its free and natural state.
    My first encounter with Narnia, Aslan, and turkish delight was when I was in the fifth or sixth grade. It fascinated and thrilled me then. As an adult I reread it. Now, as a parent I am reading the series to my children. Time has not dimmed the clarity and radiance of the writing in this classic tale by C.S. Lewis. 

    ———————-

    一文目に書いてあるように、不思議の国のアリスの物語のきっかけとなる不思議な穴は、ナルニアのそれと似ているように思いました。概要を記すのに、この量はちょうど良い長さだと思ったし、またある作品の説明をする際に他の有名な作品と比べるのは、内容理解のサポートになると思いました。そして、最後のほうに「ナルニア、アスラン、そしてturkish delightと出逢ったのは…」とかかれていて、アスランに並ぶくらいturkish delightはキーポイントなのか!と、物語を読むにあたって意識がむくきっかけになっていいと思いました。

  9. 素晴らしい作品です。私自身まだ一作目しか読んでいませんが、訳者が後書きで述べている通り、ナルニアの魅力に引き込まれ、まるでそれを経験したかのような印象を受けました。本当に素晴らしい。
    それはまず、作者の素晴らしい描写に理由があるのではないでしょうか。ナルニアという世界観、空想上の生き物、人間観、欲望、戦い・・・その全てが本を読んでいても映像で見ているかのような生き生きとした躍動感がありました。児童文学において、子どもを楽しませ、飽きさせる事がないようにしない事が第一条件だとすれば、本作品は十分すぎるくらいその条件を充たしているように思えます。
    そして、本作品が名作と言われる所以は、作品にこめられた作者の伝えたかった事が、隠れてはいるけれども明確に伝わってくる点にあるような気がします。それがファンタジーという形式とうまく調和した作品と言えるでしょう。四人の人間観、英雄をライオンにした意味とそれ自体の意義、魔女の存在、ビーバー夫婦、タンスの存在、善と悪・・・など挙げ出したらきりがない程です。
    それらの意味は本書を読んでそれぞれが、それぞれに違った意味を受け取る事が出来ると思います。決まった形の答えがあるのではなく、個人に考えさせる、また問いをなげかける形で、本作品は作者によって命を与えられているのだと思います。ですから、子どもだけでなく、大人が読んでも色んな意味でおもしろい作品ではないでしょうか。年代ごとに違った楽しみ方がある、それが児童文学の傑作と言われている作品の素晴らしさだと、私は思っています。
    本当に素晴らしい作品です。子どもの頃に読んでおきたかった・・・。I chose this customer review. Because this review explains why this literary work is wonderful and why children and adults can enjoy it in detail, so I can understand it well. And I sympathize with this opinion.
  10. By パンダくま子
    『ハウル』よりも『ハリポタ』よりも、この『ナルニア』のほうが、ずっとずっと読みやすいです。
    構文は比較的やさしいですし、単語も『ハリポタ』なんかに比べると、はるかに簡単です。
    時々長めの文章も出てきますが、途中何箇所かカンマで切ってあったりしますので、お子さんでも読み進めることはできます。
    ただし、時間がかかりそうですので、それ相応の根気が必要かと思われます。
    ある程度の英語力‐10歳前後のネイティブと同等の力‐をお持ちのお子さんでしたら、間違いなく読破できます。Comment  

    この人の言うとおりで洋書の『ハリーポッター』などに比べるとこの本は読みやすいと私も思い同じ意見だったのでこのレビューを選びました。
    あとこの本は海外では10歳くらいが対象となっていて、今私たちが読んでいてもわからなくなる時があるのに、海外の子供たちはすごいと思い選びました。

  11. 私の一番良いと思うカスタマーレビューです。
    「ナルニアは小さい頃にも読んだことがありませんでした。映画で話題になったことをきっかけに原書で読んでみようということで買ってみました。教授の屋敷にあるタンスからナルニア国に迷い込んだ4人の少年少女の物語。
    魔女により真っ白な冬の世界にされてしまったナルニア国で、偉大な王であるライオン・アスランをはじめ多くの登場人物(動物?)と出会い、ナルニア国を変えるべく戦っていくファンタジー。 

    映画を見るのもいいけれど、原書で想像力を駆使しながら物語にのめりこんでいくのも面白いです。本を読んだ後に映画を見て、自分の想像との違いを楽しむのも面白いと思います。

    英語は多少難しい単語はあるものの、話の流れから十分想像できるのではないかと思います。 」

    なぜこのレビューを選んだかというと、映画で話題になったことで原書を読んでみようと思ったという投稿者
    さんの気持ちに共感したからです。
    レビューで投稿者さんは、上手にこのお話の内容をまとめていて、わかりやすかったので
    このレビューを選びました。このお話の面白さや、楽しみ方や、難易度などが書かれていて、
    まとまりもあるし、参考になるなと思って、選びました。

  12. ナルニアは小さい頃にも読んだことがありませんでした。映画で話題になったことをきっかけに原書で読んでみようということで買ってみました。教授の屋敷にあるタンスからナルニア国に迷い込んだ4人の少年少女の物語。
    魔女により真っ白な冬の世界にされてしまったナルニア国で、偉大な王であるライオン・アスランをはじめ多くの登場人物(動物?)と出会い、
    ナルニア国を変えるべく戦っていくファンタジー。
    映画を見るのもいいけれど、原書で想像力を駆使しながら物語にのめりこんでいくのも面白いです。
    本を読んだ後に映画を見て、自分の想像との違いを楽しむのも面白いと思います。
    英語は多少難しい単語はあるものの、話の流れから十分想像できるのではないかと思います。 

    選んだ理由はナルニア国物語の簡単な内容が書かれていてわかりやすいし、
    この本を読んで自分の想像力を駆使して物語を想像するというのがすごく共感したからです。
    また映画と自分の想像との違いを楽しむというのも自分と同じ意見だったからです。

  13. By スザンナ (神奈川) 2004/7/5姉の友人の薦めで私がこの本を手に取ったのは高校生の頃でした。
    ですから読者対象年令ではありませんでしたが、夢中になって読みました。
    全7冊あるうちの1冊です。イギリスの4人の兄弟姉妹が衣装ダンスの奥にあるナルニアという国を冒険します。
    お話の発想も語り口もやわらかく、諭すような印象を受けました。
    後からこの作者が熱心なキリスト教徒で、宗教的な色が出ている童話だということを知って合点がいきました。
    しかし直接にはキリスト教のことは一切触れていませんから変な心配は無用かと思います。
    本来宗教とは精神の安定を目的とした心のよりどころ的な意味合いがあると思います。
    見返りを求めない、心をまっすぐに保つための指針。それこそが宗教の本質なのです。
    ゆえに、ビーバーやフォーンやものいうけものたちがアスランをけなげに信じ、敬愛している姿は、純粋に美しいと思います。
    そしてこの本とナルニア国ものがたりシリーズは良い本であると自信を持って薦めます。
    アスランや彼を信じる者達の行動や言葉の端々に宗教を離れた、
    人として基本的に備えるべき美徳である、思いやりや敬愛の精神や友情などを読み取ることができるからです。
    私の心の中にも、そういう思いは素直に伝わってきました。「アスラン」を「自分の良心」と置き換えてみてください。
    どういうことが良いことで、どういうことが他人を傷つけ、不幸にするような行動なのか。わかりやすく形にしたお話だと思います。
    シリーズ中には、人種差別っぽいくだりが無いわけではありません。
    私も気になったのですが、シリーズ最後の本を読んでいただくとその点も問題ないと思えます。ですからこの本だけでお終いにしないで、ぜひ、全7巻すべて読むことをおすすめします。
    …こんなリクツをたれるとなんだかつまらなそうですね…。
    リクツなどはまったく考えずに、ただ面白い本が読みたい!という方ももちろん楽しめると思います。
    子供たちはナルニアを支配する魔女からナルニアを救うため、長い冬に終わりを告げるため(クリスマスも来ない冬です)、
    ライオンのアスランと共に魔女に立ち向かいます。
    ナルニアにぜひ、訪れてみてください。
    それから、私自身は宗教活動には大変不熱心です。キリスト教徒でもありません。念のため。 

    このレビューには内容の概要、童話としてのおもしろさ、宗教的な色が出ていることがわかりやすくまとめられているので、
    私はこれをベストレビューに選びました。

  14. 今話題の映画『ナルニア国物語第一章 ライオンと魔女』の原書です。…時は第二次世界大戦の時代。ペベンシー家の四人の子供達、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーが、ロンドンから田舎に暮らす老いた教授の家に疎開して来る。ある日、四人は家の中でかくれんぼをする。その際、末っ子のルーシーが古びた衣装箪笥の中に入る。箪笥の向こうに広がるのは、不思議な別世界ナルニア。…物語はこのように幕を開けます。読み終えた感想ですが、「この作品には二つの顔がある」と思いました。『ライオンと魔女』は、「子供向けのおとぎ話」という路線の作品であり、ストーリーはあくまで単純明快、重厚な雰囲気や入り組んだ人物・勢力の相関図、細かな心理描写はありません。主役が子供達であり、且つ喋る動物達が沢山登場するため、作品全体の雰囲気は実に可愛らしくなっています。かくなる「児童文学」「おとぎ話」としての側面が、『ライオンと魔女』の一つの顔であります。もう一つの顔は、私の好きな聖書や宗教画を彷彿とさせる「宗教文学」的な側面です。原作者のC.S. ルイスは神学者、『ライオンと魔女』にもキリスト教的要素がちりばめられています。…この作品をおとぎ話として、冒険ものとして気楽に読むもよし。「威厳溢れるライオン・アスランの存在意義」「アスランの死と復活の意味」などに注目し、作品のキリスト教的背景を探りながら読むのも一興です。このように色々な楽しみ方を許容するという点で、『ライオンと魔女』は優れています。『ライオンと魔女』は子供も大人も、キリスト教に興味がある人もない人も楽しめると思います。(複雑なストーリーを好む人、所謂「子供向け」要素を受け付けられない人、現実味を帯びた要素のみを求める人には、向かないかもしれませんが。) 私は『ライオンと魔女』を読んで童心に返り、心を洗われました。一人でも多くの人にこの作品を読んで欲しいです。私がこの感想を選んだのは
    初めに簡単なあらすじと読者の感想がきちんとかかれてあったからです。 私は、この物語を子供向けのファンタジーとして読んでいたので、宗教的な要素があるのを知り驚きました。また、この読者の人は、作者が神学者であることも書いているのでなぜ宗教的な要素が含まれているのかという理由も少し納得できました。このカスタマーレビューは、とても役に立ちました。
  15. 小学生だった私も夢中になって読んだ「ナルニア国物語」。それが映画化されると知ったときの興奮を味わった方は少なくないのでは?
    無邪気なまでにピュアなルーシー、父親代わりになって皆を守ろうとするピーターに反発するエドマンド、冷静なスーザン。ぺペンシー4兄弟の成長過程の個性には、だれにでもどこかしら、共感できる点を見つけられるはず。誰もが通る、子供時代の個性を垣間見ることができるはずです。
    そもそも「ナルニア」は子供の想像力に重きをおくファンタジー。架空のいきものたちが自分で想像してたものと違っても、また別の、ひとつ想像が形になったものとして楽しめます。その中で許すこと、認められることの大切さに気付かされました。
    いつまでも無邪気ではいられないとしってしまっても、この映画をみるときは、ピュアな気持ちになって見たら、絶対楽しめます。
    アスランが「何」を象徴しているか(日本文化の中ではなかなかわかりにくいかもしれませんが)、想像するのも○、見えないものを信じる心を思い出しました!私がこのアマゾンレビューを選んだ理由は、
    「アスランが象徴しているものが何か」というとても考えさせられる内容だったからです。この答えには人それぞれのとらえ方ができ、たくさんの答えがありそうなので面白そうだと思いました。
  16. 読み終えた感想ですが、「この作品には二つの顔がある」と思いました。『ライオンと魔女』は、「子供向けのおとぎ話」という路線の作品であり、ストーリーはあくまで単純明快、重厚な雰囲気や入り組んだ人物・勢力の相関図、細かな心理描写はありません。主役が子供達であり、且つ喋る動物達が沢山登場するため、作品全体の雰囲気は実に可愛らしくなっています。かくなる「児童文学」「おとぎ話」としての側面が、『ライオンと魔女』の一つの顔であります。もう一つの顔は、私の好きな聖書や宗教画を彷彿とさせる「宗教文学」的な側面です。原作者のC.S. ルイスは神学者、『ライオンと魔女』にもキリスト教的要素がちりばめられています。…この作品をおとぎ話として、冒険ものとして気楽に読むもよし。「威厳溢れるライオン・アスランの存在意義」「アスランの死と復活の意味」などに注目し、作品のキリスト教的背景を探りながら読むのも一興です。このように色々な楽しみ方を許容するという点で、『ライオンと魔女』は優れています。『ライオンと魔女』は子供も大人も、キリスト教に興味がある人もない人も楽しめると思います。(複雑なストーリーを好む人、所謂「子供向け」要素を受け付けられない人、現実味を帯びた要素のみを求める人には、向かないかもしれませんが。) 私は『ライオンと魔女』を読んで童心に返り、心を洗われました。一人でも多くの人にこの作品を読んで欲しいです。<理由>
    この読者は物語の流れだけを追っていくのではなくて、宗教的背景まで読み取っており、あらゆる場面において、キリスト教要素を意識しながら話を読み進めていっています。知識を応用させながら物語を楽しむことはとてもすばらしい思い、参考になりました。
  17. ナルニアは何年も前に何度か読んだことがあったからかもしれませんが、原書でもすらすら読めました。(細かいところを気にしなければ。)高校生程度なら十分読めると思います。
    内容は児童書ではありますが大人でも十分楽しめます。
    ファンタジー好きは必読です。最近出版されてベストセラーになっているようなファンタジーとは比べ物になりません。ナルニアや指輪物語、エンデあたりは断然質が高いです。
    英語の方は、あくまでやはり児童書なので平易な英語で書かれていると思います。ファンタジー独特の固有名詞など多いので苦手な方は読みにくいかもしれませんが、それが大丈夫ならチャレンジしてみる価値ありです。
    洋書初心者におすすめ。 

    このレビューを書かれた方はナルニア国ものがたり以外にもたくさんの洋書を原文で読まれているようだったので、他の洋書との比較にも信憑性があり、これを選びました。

  18. 素晴らしい作品です。私自身まだ一作目しか読んでいませんが、訳者が後書きで述べている通り、ナルニアの魅力に引き込まれ、まるでそれを経験したかのような印象を受けました。本当に素晴らしい。
    それはまず、作者の素晴らしい描写に理由があるのではないでしょうか。ナルニアという世界観、空想上の生き物、人間観、欲望、戦い・・・その全てが本を読んでいても映像で見ているかのような生き生きとした躍動感がありました。児童文学において、子どもを楽しませ、飽きさせる事がないようにしない事が第一条件だとすれば、本作品は十分すぎるくらいその条件を充たしているように思えます。
    そして、本作品が名作と言われる所以は、作品にこめられた作者の伝えたかった事が、隠れてはいるけれども明確に伝わってくる点にあるような気がします。それがファンタジーという形式とうまく調和した作品と言えるでしょう。四人の人間観、英雄をライオンにした意味とそれ自体の意義、魔女の存在、ビーバー夫婦、タンスの存在、善と悪・・・など挙げ出したらきりがない程です。
    それらの意味は本書を読んでそれぞれが、それぞれに違った意味を受け取る事が出来ると思います。決まった形の答えがあるのではなく、個人に考えさせる、また問いをなげかける形で、本作品は作者によって命を与えられているのだと思います。ですから、子どもだけでなく、大人が読んでも色んな意味でおもしろい作品ではないでしょうか。年代ごとに違った楽しみ方がある、それが児童文学の傑作と言われている作品の素晴らしさだと、私は思っています。
    本当に素晴らしい作品です。子どもの頃に読んでおきたかった・・・。Reason
    まず著名者の感想が文頭に書かれていることによって、著名者が作品に対して最も感じたことが初めに伝わってきてわかりやすかったです。あらすじが描かれていなくても、ナルニアという世界観、空想上の生き物、人間観、欲望、戦い・・・という表現を使っていることによって、作品を読むにあたってのポイントをつかむことができました。著名者が書いているコメントの表現は、「作品にこめられた作者の伝えたかった事が、隠れてはいるけれども明確に伝わってくる点があるような気がします」などといった表現が、あいまいにも感じますが、実際私が読んだらどう伝わってくるのか、そしてそれに気付くのかなどの興味がわきました。さらに作品のよさだけでなく、私自信だけに感じるものが何かあるのではないかという好奇心もわき、読んでみたいという気にさせられたからです。
  19. 素晴らしい作品です。私自身まだ一作目しか読んでいませんが、訳者が後書きで述べている通り、ナルニアの魅力に引き込まれ、まるでそれを経験したかのような印象を受けました。本当に素晴らしい。
    それはまず、作者の素晴らしい描写に理由があるのではないでしょうか。ナルニアという世界観、空想上の生き物、人間観、欲望、戦い・・・その全てが本を読んでいても映像で見ているかのような生き生きとした躍動感がありました。児童文学において、子どもを楽しませ、飽きさせる事がないようにしない事が第一条件だとすれば、本作品は十分すぎるくらいその条件を充たしているように思えます。 

    そして、本作品が名作と言われる所以は、作品にこめられた作者の伝えたかった事が、隠れてはいるけれども明確に伝わってくる点にあるような気がします。それがファンタジーという形式とうまく調和した作品と言えるでしょう。四人の人間観、英雄をライオンにした意味とそれ自体の意義、魔女の存在、ビーバー夫婦、タンスの存在、善と悪・・・など挙げ出したらきりがない程です。

    それらの意味は本書を読んでそれぞれが、それぞれに違った意味を受け取る事が出来ると思います。決まった形の答えがあるのではなく、個人に考えさせる、また問いをなげかける形で、本作品は作者によって命を与えられているのだと思います。ですから、子どもだけでなく、大人が読んでも色んな意味でおもしろい作品ではないでしょうか。年代ごとに違った楽しみ方がある、それが児童文学の傑作と言われている作品の素晴らしさだと、私は思っています。

    本当に素晴らしい作品です。子どもの頃に読んでおきたかった・・・。

    ・理由
    ナルニア国物語が、色々な意味をもった物語だということがよくわかるレビューだからです。読み返すたびに、新しい発見があるということがわかりました。私も子どもの頃に読んでおきたかったです。

One thought on “Amazon reviews of The Lion, the Witch and the Wardrobe”

  1. I think every comment is so good, and let me want to
    read “The Lion, the Witch and the Wardrobe”.
    Besides, I could accept the reasons why they chose these reviews.
    However, I think No.10 is the best review.
    Because it is a suitable amount.
    Then it is easy to understand the message.

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